理不尽「友情より」

こんにちは。

最近、「友情」という本を読みました。
副題に -平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」-と付いたこの本は、
ノーベル賞受賞者である山中伸弥教授と一世を風靡したラグビー選手であり、
ラグビー全日本チームの元監督でもあった平尾誠二さんとの 男同士の友情と
平尾誠二さんの闘病について語られた本です。
平尾誠二さんは、2016年に53歳、がんで亡くなられています。
山中教授とは、雑誌の対談で知り合われ、6年間という短い期間でありながら、密度の
濃い友情を育まれていたようです。

その本に掲載されている、雑誌の対談の一節に
平尾さんの「理不尽が人を成長させる
という言葉がありました。
世の中には、理不尽なことがたくさんある。その理不尽さや不条理さや矛盾を
経験しないと、人は成長しないし、強くならない。
ポジティブに捉えて、面白がるくらい強い奴が生き残る...というような言葉です。
平尾さんの学生時代には、理不尽なことは多々あったけれども、
そのことが今の強い平尾さんを作っているという趣旨です。
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その言葉を読んで、日大アメフト部のタックル問題を思い浮かべました。
連日、報道されていたこの問題、タックルをしてしまった選手は、
あの理不尽な状況を打破するべく、会見を開き そして日大の組織を大改革
させるまでに至ったのではないでしょうか。

仕事でも人生でも、理不尽な事は必ず起こります。
その理不尽さに負けず、前を向いて生きていく強さ、明るさを
持っていたいと思うのです。

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